一週間前の6月17日、突然藤原さんが亡くなった。
美容師しか取り柄のない無知なぼくのために、easelの店舗デザイン以外にも家具を探しに行ってくれたり、名刺、DMの作成までしていただいた。
オープン後も藤原さんの仲間の先輩方と共に、野球をやったり、飲みに行ったり旅行に連れて行ってくれた。
仲間というにはおこがましいが、最年少のぼくにもとても優しくしてくれて、いつも気にかけてくれる本当に頼りになる先輩だった。
そんな藤原さんがいなくなってしまった。
お通夜の時も葬式の時も、ずっと悪い夢を見ているみたいでまるで現実味がなかった。
今も、気づけばそこに藤原さんがいて、いつものように
「ケンケン!」
と呼んでる声が聞こえてくる。
藤原さんが亡くなってからも、毎日たくさんの方々が会いにきていましたね。
藤原さんは本当にみんなから愛されていましたね。
藤原さんのデザインした店や家が、沼津、三島、東部全域に広がっていくのが見たかったです。
いつか自分の家を建ててもらうことも、easelの夢の続きを藤原さんに見てもらうことも、もうできない。
昨日営業後に藤原さんへの感謝を込めて店の床を磨きました。
必死に床を磨きながら、ぼくは涙が止まりませんでした。
藤原さん。
藤原さんに出会えたことで、すてきな店を持つことができました。
藤原さんに出会えたことで、すてきな仲間にたくさん巡り会えました。
藤原さんの生きた証であるこのeaselを、ぼくは藤原さんの名に恥じない立派な店にしていきます。
だから天国から見守っていてください。
今まで本当に本当にありがとうございました。
どうか安らかにお眠りください。
ケンブリッジの森 藤原慎一郎に捧ぐ。
easel 服部